ハムサンドが見つからない

僕の住む町は、なぜかみんなセブンイレブンのサンドウィッチが好きなんだ。

酒場に行くとみんなセブンイレブンの新作サンドウィッチの話ばかりしている。

いや、そういうと語弊がある。新作だけじゃなくて昔からある定番のものも、みんな大好きで話は尽きることがない。

この春、おそらく季節限定商品として発売されたあるデザート系サンドウィッチはこの町でもとても流行って、ものすごく話題になった。いややはり言い方が良くない。この町でだけものすごく話題になった。おそらくこの町以外ではろくに話題にならなかった。セブンイレブン本部は早期に販売を打ち切ろうとしたと思う。でも工場のラインを閉鎖しきれなかった。なぜならこの町では相変わらずものすごい量が毎日売れていたからだ。

閑話休題。

僕は今、セブンイレブンのハムサンドが大好きだ。ほぼ毎日食べている。レタスが入っているシャキシャキの方ではなく、マヨネーズとカラシが入っている普通のハムサンドの方だ。お昼のランチとして食べてもうまいが、夜飲んだ後の夜食で食べるともう信じられないくらい美味だ。しかし最寄りのセブンイレブンに行くといつも棚に在庫が1個しかない。よく行く近所のバーの店主もそのハムサンドを狙っている。日々、奪い合いだ。

今日のお昼、ついにハムサンドが欠品した。仕方なく、ツナときゅうりのサンドウィッチを買った。こっちは大量にある。なにかセブンイレブンの発注アルゴリズムが間違っているんじゃないかと思った。たまたまレジにいた店長さんに懇願した。あと1つでいい、いや2つでいいから、ハムサンドの発注数を増やして欲しい・・・と。僕の切実な眼差しは彼の心に響いただろうか。

この町ではみんながセブンイレブンのサンドウィッチのことを考えている。その熱量はきっと、本社のサンドウィッチ担当者達の熱量に勝るとも劣らないと、僕は思っています。



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